こけし
「ほら」
「なんだ、これ」
「お前に似てるだろ。」
「・・・・・・お前殺されたいのか。」
「なんだよ、似てるじゃん。ここらへんとか。ほれ。」
「何してる?」
「お、ヅラ。ちょうどいいや。これ、高杉に似てね?」
「ヅラじゃない桂だ。ん?なんだこれは。こけしではないか。」
「この陰険なツラといい、この黒髪といい、似てないか?」
「・・・・・・似てたまるか。」
「照れるな、照れるな。本当はちょっと友達になりたかったりするんだろ?」
「高杉、それはお前の陰湿度がかなりUpするから止めとけ。友からの忠告だ。」
「・・・・・・その忠告をすること自体が友じゃねぇ証拠じゃねぇか。」
「何しちょうがか?」
「うざさ最高ランクの奴は黙れ」
「なんじゃ〜冷たいの〜高杉。何持っちょう?金時」
「銀時だっつの。これ、こいつに似てない?」
「んんんんん?ん〜〜〜〜〜」
「「判定なげぇよ。そんなに見なくても一発でわかるだろうが。」」
「「ん?」」
「で、坂本、どうだ?」
「に、」
「「に?」」
「似ちょる!!」
「!!!!!」
「だろ?!」
「・・・・・・ふむ」
「おい、ヅラ、しげしげと俺とそれを見比べるな。」
「似てるよ。この、世をけなしてみた感じとか。何にもしなそうな感じとか。
ストレートの黒髪とか。」
「おんしまっことよく似ちょるの〜兄弟がか?」
「んなわけあるか!!」
「うむ。だんだんお前の妹に見えてきた。」
「見えてくるな!」
「高杉、もう観念して認めろよ。」
「誰が!!!てめぇ、銀時覚えてろよ!!」
「あっはっはっは」
「喧嘩するほど仲がいいという奴だな。」
「違うぜよ。人の恋路をなんとかする奴は馬に蹴られてとかいう奴じゃ。」
「は?」
「銀時」
「何?」
「てめぇ、なんであんなこと言い出した?」
「あんなこと?」
「こけしのことだ。」
「ああ。
・・・・・・こけしってよ、災いから身を守るといわれた赤い着物を纏った女の子をかたちどったんだってよ。
そんで、縁起ものってことで好まれた玩具なんだってよ。」
「だから、なんだ」
「別に。
こんなかわいくもなんともないもんがどうして幸せを運んでくるのかわかんねぇよな。
あ、幸せ運ぶのは青い鳥か。災いから身を守ってくれるのか。」
「・・・・・・」
「こんなかわいくない顔しても、こけしって笑ってんじゃん。
それが、さ、いいなって思ってよ。」
「笑えっていいたいのか。」
「違うよ。」
どうして、人形すらもこんなに綺麗に笑えるのに
お前はどうしてそんな笑いしかできないのか
それが、哀しい
07.10.4
あとがき
「こけし」の話でした。
なんとなくね、会話させたかっただけです。4人に。でも辰馬ほぼ出てません。
そして密かな高銀。