シンたちには表面上にこやかに見えていたアスランだが、内心はシンたちにキラの姿態を見られていたことにかなりご立腹だった。
非常ににこやかに見えるのはアスランがあえてそうしようと大げさにしているからだ。
だが、そんなアスランの行動がわかったのか、キラが小首を傾げてアスランを不思議そうに見ている。
それを愛しそうに見ながら、アスランはキラに問うた。
シンたちには耳を澄まさないと聞こえないくらいの小さな声で。
「キラ、俺のこと・・・・・・好き?」
「好きだよ。」
この年になってまで親友にそういうのは恥ずかしいのか、キラは顔を真っ赤にして俯きながらそう言った。
そんなキラの態度にアスランは理由を察してはいても嬉しくなる。
「じゃあ、キラは俺が一番好き?」
「え・・・・・・」
キラの瞳が揺れる。
アスランはその口から望まない言葉が出てくるだろうと知っていた。
だから、キラが再び口を開く前にこう言った。
「男の中では、俺が一番好きだろ?」
「あ、うん。それは、もちろんだけど・・・・・・」
再びキラは顔を真っ赤にしながら、答える。
どうにも親友に「好き」というのは照れくさかった。
キラの答えに気をよくしたアスランはさらに問う。
「ね、男でキラの初めてって俺?」
「・・・・・う、うん・・・・・・」
そう答えてから、真っ赤になったキラはアスランを睨みつけた。
分かっているくせに、言わせるな、ということらしい。
それでアスランはますます笑みを深くした。
「したの、俺だけだよな、キラ」
当然うん、と返ってくるかとおもえば、キラは耳まで紅くなった後に俯いた。
「キラ?まさか・・・・・・」
「ち、ちが・・・・・・」
だが、今更否定しても遅い。
アスランはキラを後ろから強く抱きしめると、その耳に囁いた。
「誰?」
アスランの冷たい声にキラはふるふると首を振る。
それに薄っすらとアスランは笑うと、低く言った。
「言わないと、またするよ?」
びく、とキラの身体が強張った。
只でさえ、もう限界なのにこれ以上やられたらたまらない。
キラは観念して口を開いた。
「フ、フラガさん・・・・・・とバルドフェルドさん・・・・・・」
「・・・・・・後は?」
「・・・・・・アスラン・・・・・・」
もう言いたくない、とキラの目が訴える。
だが、アスランは容赦なく笑顔を貼り付けて言った。
「後は?」
「____アスランも知ってると思うけど、イザーク・・・・・・」
「キラ、いつ、どこで?」
だんだんと低くなるアスランの声にキラはここから逃げ出したい気持ちになるが、がっちりと掴まれていてはそれもできそうにない。
キラは相変わらず顔を真っ赤にしたまま、小さくぼそぼそと言った。
「フラガさんは・・・・・・アークエンジェルで・・・・・・アスランと合流した後、ス、ストライクのコクピットで・・・・・・」
「ふーん。で?」
「バルドフェルドさんは・・・・・・同じぐらいのときで、あの人の部屋で・・・・・・」
「イザークは?」
「アスラン!アスランだってそれは知ってるでしょ?!」
「言ってよ、キラ」
アスランの声は今や絶対零度にまで下がっていた。
キラは冷や汗を流しながら、口を動かす。
「・・・・・・アスランの、部屋で・・・・・・ア、アスランと合流してから・・・・・・」
「そうだね、あの時は三人でしたんだもんね、キラ?」
「アスラン・・・・・・」
ひっそりとアスランを見たキラはびくり、と肩を揺らした。
いつもは明るい碧瞳の奥が暗く光っている。
す、とアスランの目が細まり、キラを抱きしめていた片方の手でキラの中心を乱暴に握った。
「やっアスラン?!」
「帰る前に、もう一度くらい刻まないとね。
もう俺以外にできないように_____もし、しても俺を思い出すように、ね。」
「ア、アスランっやだっ無理っっ」
「キラ、大人しくして・・・・・・」
***********
「キラくん遅いわね。」
マリューが心配そうにそう呟いた。他のクルーも頷く。
なんとなく事情を察しているのはアンドリューだけだった。
微妙に視線を遠く彼方に追いやり、冷や汗を流し、キラが会っているだろう嫉妬深い友人____ああいう関係をそう表現するだけに止まっていいかは甚だ疑問だが_____のことを思った。
そうしてキラへの仕打ちを思うと______密かに心の中で合掌した。
05.2.8
あとがき
すみません、アスランの言ってることちょい変です。キラも少し変だけど。
言わせたいセリフが多くて〜エロだけ期待した人には前置き長くて悪かったです。はい。
途中でキラがアスラン殴ってますけど、本当は別に入れなくても良かったシーン。
けれど、姉と話していて、「キラにとりあえずアスラン一発殴って欲しい」と言っていたので、なんとなく入れてみました(適当だな。)
こうして見ると、全体的にキラが強気ですね・・・・・・
王道アスキラ。やっと書いたよ・・・・・・笑。これでアスキラ書いたのまだ二作目(笑
本の表紙のアスランの表情を見てからアスランは鬼畜でもいいんじゃ・・・・・・と思い始めたこの頃です。
しかもおまけはキラ(というか私)が無節操・・・・・・すみません(汗)
キラが淫乱〜みたいな感じですが、全然そうじゃありません。天然なのできっとその可愛さに皆、正気を失ったんだと思います。(笑)