ねぇ、愛をちょうだい?
イミテーションなんかじゃない、本当の愛を…
LOVELESS
「……ん…」
目を開けば、もうすっかり見慣れた天井。
カーテンの隙間から差し込む日の光。
素肌に触れるシーツの感触。
そして…
すぐ横には、愛しい人の寝顔。
「……ロイ…」
俺は、ロイの頬にそっと手を当てた。
ねぇ、ロイ。
俺はロイを愛してる。
本当に。
…でも、ロイは?
俺の愛は、一方通行じゃないよね?
ロイは何度も『愛してる』って言ってくれるけど、
今まで一度も自信を持てたコトなんてないんだ。
俺は愛に貪欲だから、
嫌われてしまいそうで…
「全く…朝から泣くことはないだろう?」
「あ…」
いつの間にか目を覚ましたロイは、そう言うと、自分の頬に当てられていた俺の手をそっと掴んだ。
「…どうしたんだい?」
自分でも気づかないうちに流していた俺の涙を指の腹で拭いながら、ロイが聞く。
でも、俺は答えなかった。
答えられなかった。
「…君は、どうも私のことを信用していないようだ」
「!」
言うと同時に、ロイは俺を『逃がさない…』とでも言うように組み敷いた。
だけど、そんなことよりも、ロイの台詞に俺は驚いた。
何で…
「何でわかったんだ…って顔をしているね」
「え…」
「…そんな物欲しそうな顔をしていたら、嫌でもわかってしまうよ」
苦笑しながら、ロイが言う。
「…君の場合、“愛”に飢えているようだからね」
「ロイ…」
「伊達に君より長く生きてはいないよ」
「ロイは…そこまでわかってたんだ…」
俺は、なんだか言葉では言い表せないような感情が込み上げてきて、思わず自分の上にいるロイの首に腕を回した。
そんな俺の躰を、ロイはしっかりと抱きしめてくれた。
「…もう少し私を信用してはくれないか…?」
「……うん」
「私は君を愛しているよ、エディ」
「俺も…ロイのこと愛してるよ…」
ゆっくりと降りてくるロイの唇を、俺は静かに受け止めた……。
ねぇ、ロイ。
…ありがとう///
END