なんで興味をもったかといえば、リボーン先輩___いや、あんな奴、先輩なんて呼ぶもんか____リボーンが珍しく執着していると聞いたからだった。
前にも会ったことがあるらしいが、あまり記憶にはない。

そうして会ってみれば、意外にも普通の奴で、一体どこに惹かれたのかと首を捻った。




いがいときずつきやすいいきものです




「・・・・・・また来たの・・・・・・」
「悪いか」
「・・・・・・」

うちは子供の遊び場じゃないよ、といえばすぐさま何か物騒なものが飛んできそうで、ツナはひきつるような笑みを見せただけだった。

「スカル、お前まだそのたこ食わないのか。」
「うるさい!これは食用なんかじゃない!」

突っ込みどころはそこでいいのか、とツナは思ったが、口には出さない。
ただでさえ、リボーンに反撃されたらしいランボがしがみついてきて、うざいのだ。これ以上厄介なことに巻き込まれたくない。

「いい加減、お前ウザイぞ。さっさと消えろ。」
「そんなの俺の勝手だ。」

そう言って、ツナの首にスカルが手を回せば、僅かに寄る眉根。
それをスカルが見逃すわけがなく、ツナにべったりとはりついた。

「・・・・・スカル、苦しい。」
「そこから退け。スカル」

いつもより低い声に本気を感じ取って、スカルはう、とたじろぐが、ここで負けるものかとふんばった。

「スカル、苦しいって。」

リボーンがひっぺがす前にツナがべり、とありったけの力をこめてスカルを剥ぎ取る。
それにリボーンへのあてつけ云々よりも、意外にもスカルは自分自身が衝撃を受けたことに気づく。
(なんだか・・・・・・悲しいぞ?)
それは今まで受け入れられていたのに拒絶されたという、怯えであったが、己の感情に気づいていないスカルにはなんだかわからないものが胸にこみ上げてきたと思うだけだった。

「・・・・・・」
「スカル?」
「あ〜〜〜!べそかきだもんね!」

ツナにへばりついていたランボが僅かにスカルの目尻に滲んだものを指摘した。
それにスカルが殺気を込めてランボを睨むと、急いでランボはツナの後ろに隠れる。だが、その後ろからへへ〜んだ!怖くないもんね、と明らかに本心とは違う言葉が聞こえてきた。

「え・・・・・・と。」

俺のせい?とツナはリボーンに顔を向けるが、リボーンは何食わぬ顔ですでに銃の手入れを始めていた。スカル本人には全く関心がないようだ。
それにツナは仕方ないな〜と、スカルに手を差し出す。

「ほら、こいよ。」
「___っっいいっ」
「いいから。」

突っぱねるスカルにどこか新鮮味を感じて、ツナは苦笑しながらその小さな身体を抱き寄せた。
ツナの背にはりついたランボがそれをどこか面白くなさそうに見ている。
リボーンも銃の手入れをしながらも、銃の部品がぶつかる音に舌打ちが重なったようだった。

「泣くなよ。」
「泣いてない。」
「なんだ、意外と繊細なんだ。俺、リボーンの仲間はみんな図太いと思ってた。」
「仲間じゃない。」
「ん?ああ、そうなの。」

ツナから見れば常識はずれという点でまったく同類ではあるが、とりあえず相槌を打っておく。
ぽんぽん、と背中を叩く仕草は完全に子供扱いだが、スカルは黙ってそのままツナに抱かれたままだ。
ツナの背中ではこちらに注意を向けようと、ランボがぽかぽかと背中を殴っていたが、いつものことなのか、ツナは放っておいた。とりあえず、泣く子が優先らしい。
ツナは久々に子供らしい子供を見て、安心していた。
(あ〜なんだか癒される・・・・・・)
だんだんとずれていく己の感覚に気づかないままに、ツナは猛獣に慣れていってしまうのだった。




05.7.27
あとがき
私、ツナの描写、ツナか綱吉か安定してないな・・・・・・・;;
スカルを猛獣と見立てて。まぁ、アルコバレーノですから。
スカルはなんだかお坊ちゃんて感じがする。まぁ、ぼっちゃんでなくとも、プライドの高さをもろに出すタイプだと思う。高飛車?な感じかな。リボとかとは違う神経質的な。スカ→ツナ→リボいいかもしれない。
この小説を書いて、本誌を読み返すと、どうやらスカルの髪は黒のつんつん髪型らしい。。