「チッ・・・・・・リボーンか。」

最強のヒットマン、リボーン。
そいつのせいでボンゴレの10代目暗殺に失敗したという。

「・・・・・・久しぶりに挨拶にでも行くか。」



なつくとたのもしいそんざいです



「・・・・・・誰?」
「邪魔するぞ。」

勝手に家にあがる赤ん坊を見て、綱吉は慌てるが、銃を突きつけられては何もいえない。
胸にぶらさがる緑色のおしゃぶりからするとアルコバレーノとかなんとかいうマフィア界に君臨する最強の赤ん坊の一人らしいことがわかる。

「よぉ、ヴェルデじゃねぇか。」
「久しぶりだな、リボーン。で、暗殺を免れたボンゴレってのはどいつだ?」
「後ろにいるじゃねぇか。」
「あ?」

くるり、と後ろを向けば、そこには綱吉がちょうど部屋に入ってくるところだった。
だが、リボーンとヴェルデを見て、嫌そうな顔をすると、部屋を出て行くためにきびすを返した。

「こいつが?!このさえないこいつが?!」
「・・・・・・冴えなくて悪かったな。」

お客さんでしょ、と母親に言われて渋々ながらお茶を持ってきた綱吉だったが、初対面でこんな暴言を吐かれては腹が立つのも無理がないだろう。
テーブルにお茶を置いて、綱吉がちらりとヴェルデをみやると、目が合った。どうやらじっとこちらを見ていたらしい。

「なんでこんな奴鍛えてんだ?」

不思議そうにヴェルデが聞いても、リボーンは何も言わずに茶をすすっている。
それにふぅん、と納得したのかしてないのかわからないような仕草をして、ヴェルデが茶を飲もうとする。
しかし、茶をすするのに慣れていないのか、その熱い茶はそのまま口に注ぎこまれた。

「っっ!!」

熱さに思わず揺れたお茶がテーブルにぶつかり、ヴェルデの足にばしゃりとかかってしまった。

「あちっっ」
「大丈夫かよ?」

そういいながら、ランボの世話のせいで慣れた手つきで綱吉は足にかかった茶をおしぼりで拭く。それからひょい、とヴェルデを抱き上げた。
これにはヴェルデも抗議をあげるしかない。
仮にもアルコバレーノの自分がこんなにも簡単に接触を許すなど。

「離せっっ」
「ちょっっ暴れんなよ。だって冷やさないとあとではれるだろ?」

アルコバレーノというから、コロネロやリボーンのように馬鹿力だと思っていたが、ヴェルデは頭脳派で研究者肌らしく、そこまで力は強くない。1歳にしては十分に強いが。
綱吉は暴れるヴェルデに苦笑しながらも、最近子供の扱いに慣れてきた自分にも苦笑した。

「お前っこんなことしてただですむと思うなっっ」
「う〜ん。やっぱり少し赤くなってるね。」

そういいながら、綱吉はズボンをまくって、赤くなった部分に氷水袋を当ててやる。
ヴェルデはそこでピリ、とした痛みを初めて自覚した。
患部に当たる冷たい袋がひどく心地いい。

「悪かったな。そういえば、外国人はお茶のすすり方わからないらしいって山本も言ってたのに、出しちゃって。」

バツが悪そうにそう言う綱吉にヴェルデはきょとん、と目を丸くした後に笑った。
なんだか、ひどく、おかしいと思った。
アルコバレーノの自分がこうやって手当てを受けることも。なんでもなく接してくるボンゴレ10代目も。自分を外国人という大きな枠に当てはめられる目の前の人物も。真剣に謝ってくる、綱吉が。
大抵の人間は赤ん坊の姿を見れば、侮り、嗤う。そうして、アルコバレーノと知ると、今度は頭を下げ、恐怖し、妬むような視線やわけのわからない尊敬の視線を受ける。
こうして、素直に接する人間は新鮮だった。

「お前、いいな。」
「は?」

綱吉はわけがわからない、と首を傾げたが、理由を教えるほどにヴェルデは親切ではない。

「いいぜ。お前だけは特別だ。
お前だけは生かしてやる。」
「はぁ・・・・・・」

よくわからないながらも、別に敵対心をもたれていないようなので、綱吉は内心安堵した。
このアルコバレーノとかいう赤ん坊たちときたら、すべてを戦場へ変えてしまうのだから、機嫌を損ねては大変だ。
なんだか機嫌のよいヴェルデに首を傾げながらも、綱吉はまぁ、いいか、と偉業を成したことに気づいていなかった。

アルコバレーノ、彼らはマフィア界に君臨する最強の赤ん坊たち。
彼らを一人でも味方につければどれだけ心強いことか知れないのに。
7人のうち、4人も味方につけるなど、空前絶後ではないだろうか。

知らぬのは本人ばかりである。






05.8.25
4人とはリボーン、コロネロ、スカル、ヴェルデかと。
文章力が欲しいこの頃・・・・・・もうちょっとなんとかできないものか。
書くしかないけど・・・・・・やっとアルコバレーノ×ツナに戻しましたよ!あとはコロツナをしてないかな。。
しかしマイナーなカプをしてしまった;;